9月6日(土)に成城HOSEKIにて開催された、パク・スヒョン オーナーシェフと韓国料理研究家・本田朋美のコラボイベント「HOSEKI 美しき韓国宮廷の世界」第3弾。

前編ではアペリティフからジョンまでをご紹介しましたので、ここからは後編です。

■ 盛りだくさんのおかずと北朝鮮式参鶏湯(以北式参鶏湯)

成城HOSEKI 十二楪飯床

いま注目を集めている北朝鮮式の参鶏湯。ソウルで話題になり、新大久保にもこの料理を出すお店ができましたよね!

まずはシンプルに塩で味わい、その後はわさびをつけると絶妙なアクセントに。さらに石の器に入ったクリーミーなエゴマ粥に浸していただくと、滋味深い味に変わります。このエゴマ粉は韓国で殻をむいて挽いてもらった特別な粉を使用されているんですよ。

■ 豚肉の味噌焼き(メクチョ)

成城HOSEKI メクチョ

成城HOSEKI 高麗あざみご飯

メクチョはプルコギやノビアニの原型とされる焼肉料理ですよね。まずは香ばしく焼き上げた豚肉をそのままいただき、その後は葉物野菜や高麗アザミの炊き込みご飯、手作りサムジャンと一緒に。手作りサムジャンは韓国のテンジャンとみそをブレンドするというこだわりでした。

■ どんぐり冷麺(トトリネンミョン)

成城HOSEKI どんぐり冷麺

韓国から取り寄せたどんぐり粉で仕立てた麺に、牛肉のスープとトンチミ(大根の水キムチ)の汁を合わせた冷麺。お腹がいっぱいなのに、この冷麺だけは別腹でスルスルと喉元をすぎていきます。やや強めの酸味は女性好みだなぁと思いました。

■ 菊芋茶

成城HOSEKI 菊芋茶

お口直しには、やさしい甘みと香ばしさが広がる菊芋茶を。あとから出てくる茶菓床(タグァサン)のお菓子との相性は絶妙でした。

■ 茶菓床(タグァサン)の韓国菓子

成城HOSEKI 茶菓床

成城HOSEKI 茶菓床

最後に供されたのは、宮廷ならではのスタイル「茶菓床(다과상 タグァサン)」。

右から順に

・ウィスキーをほんのり効かせた薬果(ヤックァ)
・熟成よもぎの茶食(タシク)
・カカオデーツ
・禅食(ソンシク)をハチミツと米飴で丸くまとめ、紫芋パウダーで仕上げたお菓子

ひとつひとつにシェフの工夫が光り、洗練された余韻が広がる菓子の数々でした。

今回の第3弾も、料理だけにとどまらず、器やしつらえに込められた心配りまで、まさに五感で楽しむ宮廷文化の世界。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

次回は11月末のディナータイムを予定しています。決まり次第、お知らせいたします。^^

 

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