昨日は阿佐ヶ谷のHANCOOKで「仁川&江華島と秋の韓国料理を楽しむ会」を開催いたしました。

ご参加くださった方々が、早速SNSに投稿してくださっていて、本当にありがたく拝見しています。^^

昨日は動画も撮影しましたので、完成次第、イベントレポを動画でお届けします。どうぞお楽しみに!

その前に、今回はイベント前日に行った韓国料理ディプロマレッスンの様子をお届けします。

この日も先月に続いて、「伝統料理」をテーマに実習を行いました。
実習したのは4品です。

韓国料理ディプロマレッスン

■ 白キムチ(백김치/ペクキムチ)

唐辛子を使わずに漬ける、やさしい味わいの白菜キムチです。

今回は韓国式の塩漬け方法で実践しましたが、普段私が行っている日本式の方法についても説明し、違いを比較して学んでいただきました。

韓国料理ディプロマレッスン 白キムチ

白キムチの間には、梨・栗・なつめなどの果実の甘みと、セリや小ねぎの香りが調和。発酵が進むと、複雑な旨味と酸味が生まれます。

みなさまがご自身で漬けた白キムチはお持ち帰りにしていただき、試食では私が事前に漬けたものを召し上がっていただきました。

■ サンマの煮付け(꽁치조림/コンチジョリム)

脂ののったサンマを、大根と一緒にピリ辛のヤンニョムでじっくり煮込んだ韓国の家庭料理です。

コチュジャンと唐辛子粉を使った甘辛いヤンニョムが、サンマの旨味と大根の甘みを引き立てます。また、日本と韓国の煮付けの方法の違いについても解説し、韓国式の調理法で実践しました。

日本の煮付けとはひと味違う、韓国ならではの奥深い味わいを楽しんでいただけたと思います。

■ 緑豆チヂミ(빈대떡/ピンデトック)

皮をむいた緑豆をすりつぶして作った生地に、もやし・豚肉・キムチなどを加えて香ばしく焼き上げた伝統のジョン。

広蔵市場のスタイルとは異なり、今回はやや小ぶりで上品な形に仕上げました。少ない油で焼き上げたため、外はカリッと、中はふんわり。食べ応えがありながらも軽やかな口当たりが好評でした。

■ 正果(정과/チョングァ)

果物や根菜をハチミツや砂糖で煮詰めて作る、韓国の伝統菓子です。実習ではれんこんを使用し、ほどよい甘さとツヤのある美しい仕上がりに。

また、私が事前に作っておいたりんごのチョングァも一緒に試食していただきました。見た目にも可愛らしく、噛むほどに味があります。^^

その他の料理は

韓国料理ディプロマレッスン

・大根のカプチャングァ
カプチャングァとは即席で作る漬け物のこと。大根の中に味付けした牛肉を入れ、旨味を引き出しました。

・高菜キムチ
先日手に入った高菜で漬けたキムチ。この一品をきっかけに、食事の時間は九州の高菜漬けの話で盛り上がりました!

・春菊としめじのエゴマナムル
自家製の韓国式薄口しょうゆを使い、エゴマパウダーとエゴマ油で香ばしく和えました。

・たらこスープ
白菜の外葉を活用して作ったピリ辛スープで、たらこの塩味を生かした味付けに。たらこのプチプチとした食感がアクセントになりました。

最後は講義の時間を設け、キムチの発酵の仕組みや機能について解説。

また、緑豆チヂミは「飲食知味方(음식디미방/ウンシクティミバン)」の記録と比較しながら、時代による変化を学びました。

さらに、韓菓(ハングァ)の奥深さにも触れ、韓国料理の伝統と知恵を感じる濃い一日となりました。

1期生のみなさま、本当にお疲れさまでした!

明日月曜日は2期のレッスンです。^^

 

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